【能登LSA3期|第3講座レポート】自分のパーパスと地域で発揮するリーダーシップを探究する旅
- 2023.11.08
- 活動記録
- 移住・関係人口創出事業
これまでオンラインで学んできた受講生たち。本講座第3回目は、3期生初のフィールドワークを2023年10月21日-22日(土日)に能登町で開催。初めて能登町に来た受講生や能登にいろんな思いがある受講生がオフラインで初めて出会い、能登やLSAの雰囲気を講師や現地の方と共に五感で感じる2日間となりました。
<第3回講座概要>
日時:2023年10月21日(土)〜10月22日(日)
形式:オフライン(能登町)
テーマ:自分のパーパスと地域で発揮するリーダーシップを探究する旅
講師:但馬武氏(fascinate株式会社)
受講生の声
・メンバーの個性や想いを知ることができて良かった。FWと講師のワークがマッチしていて熱く、スイッチが入りました!
・参加して良かったと心から思えたFWでした。人との出会いがエネルギーに満ちたものだということを思い出させてもらい、そのままの自分を受け入れてもらえている感覚になった。
・能登町のイメージ、素晴らしいところ、課題などの一部を身体で覚えることができた!
3期生は朝からスタート!
みんなが楽しみにしていた現地でのフィールドワークがついに始まりました。スタートは昨年と変わらずのと里山空港の会議室からですが、今回は関東からの参加者の多くが、朝金沢周辺の参加者と車に相乗りして空港まで移動して来てくれました。オンラインで顔を合わせていたとはいえ、初めましての受講生同士がどんな会話をして盛り上がったのか、事務局もみんなの顔を見るまでドキドキしていました。
フィールドワーク参加者全員が集合し、緊張の面持ちながらも1人ずつ改めて自己紹介。今の率直な気持ちやフィールドワークを通しての意気込みなどを発表してくれました。
3期生と共にパーパスを探す旅をしてくれるのは最愛ブランド戦略構築家として企業のファン作りの伴走を行うfascinate株式会社代表の但馬武氏です。
但馬氏は、これからの2日間を人生を山の中に例え、行き先がみえない旅路に必要なキーワードを受講生に送ってくださり、その言葉を胸にフィールドワークがスタート。
能登町を五感で感じる
赤い輪島塗の御膳に並べられた能登里山里海の伝統料理。振る舞ってくれたのは能登で農家民宿を65軒運営し、修学旅行などの受け入れを多く行っている「春蘭の里」。
普段とは違う食事風景に背筋を少し伸ばしながらも、能登の食材をいただきました。代表理事の多田真由美さんや先代の喜一郎さんから春蘭のこれまでとこれからも聞かせていただいた後は自然と囲炉裏を囲んで話をしている受講生たちの姿がありました。
そして食後には春蘭の里からすぐそば。ジェラートの大会で世界一を獲得した「マルガージェラート」で定番にする?挑戦する?それぞれが悩みながらジェラートの味を楽しみました!
地域の人々との交流
能登町の中心地、宇出津地区では能登町移住定住促進協議会の森進之介さんから会場となる「ノトクロスポート」で行っている移住相談や創業サポートなどの取り組みについて紹介。Wi-Fiなども完備していることから、町民だけでなく能登の外の人が作業場としても利用できるので、人がつながり、交差する場所となっています。
能登の祭り文化なども紹介していただいたあとは宇出津のまち歩き。3班に分かれて宇出津で実際に事業を行っている方のお話を伺ってきました。
そして、海沿いの宇出津を離れ、大きな森へ到着。「ケロンの小さな村」を運営するのは上乗秀雄さんと奥さん。
教職員を定年退職後に子ども達の環境教育のためにと山を購入し、一からユンボを使って開拓し、森の学校を作られた話から、これから先、次の世代に受け継いでケロンがこれからも子ども達のためにあり続けて欲しいという想いを届けてくれました。
外にある遊具で遊んでみたり、パンを買ったりとケロンの中は1人ひとりのわくわくの種がたくさんある空間で大人の私たちも子どもに返った気持ちにさせてくれました。
1日の振り返り
宿泊場所である「セミナーハウスやまびこ」に到着し、食事の前に但馬氏と午前中に伝えた”好奇心”について改めて振り返り。但馬氏は、「多くの人にとって、自分のパーパスの始まりは小さな灯火だからこそ気づきにくい。しかし、その小さな灯火を大事にしていくことで赤い大きな火になっていく」と語り、だからこそ焦る必要はないのだと伝えました。
それから、グループワークとして受講生同士で対話を行い、自分の強みや能登の特徴などを言語化していった受講生たち。この日だけでも、自分の中に秘めていた想いに少し触れることができたのではないでしょうか。
好奇心の原点を探求
2日目は但馬氏とのワークからスタート。
パーパス探求ワークショップ
講師の但馬武氏によるワークショップを通して、参加者は自身の強みや情熱を言語化し、未来へのアクションプランを描きました。初日のはじまりは緊張していた受講生も、移動中や何度も対話を繰り返すことで、自分自身の事を素直に話せるようになっている様子がとても印象的。
なかには自己理解が難しい…と言葉が思いつかない受講生も。そんな時にも但馬氏はヒントを与えながら伴走してくれました。
そして好奇心は自分たちの番へ。
対話の後は、情熱を持って取り組みたいアクションを紙に書き、自分の情熱をシェア。そして最後にはみんなの灯火になった情熱を能登町が預かるために、5年後届く手紙を残し、能登町役場の灰谷に託しました。
5年後、受講生たちがどのように変化しているのか、そしてまた手紙を通してみんなで過ごしたこの時間や能登町と再びつながるのかと思うと、とてもワクワクします。
セミナーハウスを出る頃には、たくさんの気づきを得られて笑顔の様子が伺えました。
対話を通して得られた気づき
昼食を済ませ、「柳田植物公園」で2日間の振り返り。1日目にはまだ見えていなかった、それぞれの情熱の灯火がともった1人ひとりの言葉は、感情が溢れていたり、決意がみえていたりと、全員が頼もしく感じられました!
プログラムを終え、その後は能登町で行われていた発酵文化祭にお邪魔したり、観光スポット「イカの駅つくモール」にてお土産を選んだり、大きなイカキングと戯れながら、あっという間の能登町フィールドワークが終了しました。
能登町で触れた体験、講師とのワークでの対話、LSAという仲間を通じて、好奇心の火種がこれからもっと大きくなっていくのが楽しみになりました。
ここから受講生たちの「やりたい」がどのように具体的になっていくのか楽しみです。
但馬さんをはじめ、このフィールドワークに関わってくださった能登町の皆さま、ありがとうございました!