【report|第3講座】フィールドワーク/人生の目的を能登と見つける

  • 2022.11.21
  • ローカルシフトアカデミー

第3講座は、能登町に足を運んで2日間のフィールドワークです。ここまでオンラインでしか会ったことのなかった受講生同士がリアルで初対面。

今回の講師は、勝屋久事務所代表であり、画家の勝屋久氏。勝屋氏には、フィールドワークに同行し受講生と同じ時間を過ごしていただきながら、2日目にワークショップを実施していただきました。

連日30℃超えの真夏のフィールドワークで、笑いあり涙あり、みんなの距離がぎゅっと近くなった熱い2日間をレポートします。

受講生の声
・似たような気持ちを持って能登LSAに応募した仲間と、同じものを見て、人それぞれ感じることを共有する時間がとても居心地よかった。
・能登町で暮らす人、夢を叶える人たちの話など、観光では知れない内容を間近で感じることができた。
・自分自身も小さなことから始めてみる勇気をもらった。
・焦りや不安よりも、これからやればやるだけ次があるという可能性への期待値のほうが上回った。

 

<第3回講座概要>
日 時:2022年8月6日(土)〜2022年8月7日(日)
内 容:フィールドワーク(能登町)
テーマ:人生の目的を能登と見つける
講 師:勝屋 久氏(勝屋久事務所 代表・画家)

 

能登町を五感で感じる1日目。好きを形にする実践者たち

<オリエンテーション>

のと里山空港の会議室にてオリエンテーション。空港では能登町役場の灰谷氏がお馴染みのイカの被り物でお出迎え。改めて一人ずつ自己紹介しましたが、オンラインで一度会っているものの、やはりリアルで会うとやっぱり嬉しい。フィールドワークの自分の目的をそれぞれしおりに書いていよいよ出発です!

 

<ひらみゆき農園・キッチンカーNOCA

まずは、第2回目のプレ講座でもご登壇いただいたひらみゆき農園の平美由紀氏が運営するキッチンカーNOCAでクレープランチ。能登町の代表的な農産物の一つであるブルーベリー農園をご両親から受け継ぎ、次々と新しいチャレンジをする平氏。ここではブルーベリー狩りも体験させていただきました。一粒一粒が大きく、甘いブルーベリーとクレープに夢中になりながら、受講生たちも距離を縮めます。

平氏にご登壇いただいたプレ講座②のレポートはこちら

ここからは、能登町定住促進協議会移住コーディネーター・森氏の案内で、さらに能登町でチャレンジを続ける実践者を巡ります。

 

<土とディスコ>

まずは、東京から移住した田村ご夫妻が営むゲストハウスへ。元々、農家民宿だった場所を引き継ぎ、現在も準備に励んでいらっしゃいます。妻の早苗氏は「本当に大変ですよ」と話しながらも、やりたいことを次々と話してくださり、とても楽しそうな様子が印象的。受講生の中にもゲストハウスに興味があったり、能登町に空き家があったりする人もいて、みんな興味津々で話を聞いていました。

 

<BARズック>

続いて、廃校になった宮地小学校を改修してできた交流宿泊施設「こぶし」敷地内にあるBARズックへ。地域おこし協力隊として、仙台から着任した尾形弘輔氏が経営されています。こんな山奥にこんな空間があるのかというユニークな空間で、尾形氏の人柄が感じられるようです。受講生たちも販売しているゼリーやジュース、ガチャガチャなど思い思いにこの空間を楽しみました。

さらに、春蘭の里という47軒の農家民宿が立ち並ぶ民宿群の運営にも一部携わっているという尾形氏。すると、偶然にもその春蘭の里を立ち上げた多田喜一郎氏が来てくださり、受講生たちに激励の言葉をかけてくださいました。ほんの数分の出来事でしたが、暑さも吹き飛ぶほどの多田氏のパワフルさに皆一瞬で心奪われます。


<マルガージェラート>

ブレイクタイムに、イタリア政府公認連盟FIPGCから「世界一のジェラテリア」と認められたジェラートを堪能。定番のものから月替わりのフレーバーまでたくさんの種類があり、みんなどの味にするか注文ギリギリまで迷います。中にはおかわりする受講生も。ここまで汗だくでやってきたので、世界一のジェラートがより一層染み渡りました。

 

<ケロンの小さな村>

この日最後の訪問先は、ケロンの小さな村。どもたちが遊びながら環境について学べる場所を作りたいと、村長の上乗秀雄氏が高校教師を退職後、60代から広大な耕作放棄地を整備して創り上げた場所。78歳になられた現在もまだ完成しておらず、挑戦が続いていると言います。開拓を始めた当時の手記も残っており、上乗夫婦の愛と希望を全身で感じられるこの場所。チャレンジすることに年齢は関係ないことを身をもって体現される姿に、受講生たちも突き動かされる何かを感じたようです。


<セミナーハウスやまびこ>

この日の宿は、「セミナーハウスやまびこ」にお世話になりました。宿に到着し、たくさんかいた汗を温泉で流したら美味しい夕食です。今日1日を振り返ったり、講師の勝屋氏や能登町役場の皆さんと楽しく会話をしながら親睦を深めます。さらに、能登町に住む受講生が、実家で育てているという美味しいスイカまで差し入れしてくれ、デザートまでフルコースで楽しみました。お腹を満たしたら、ゆっくり体を休めて明日に備えます。

 

やさしく熱いエネルギーが溢れ出す2日目。
自分の本当の原動力を感じる。

<ワークショップ>

2日目の午前中は、いよいよ勝屋氏によるワークショップ。「本当のエネルギーってなんだろう?」という問いから始まります。一人ひとりが唯一無二の存在ということをご自身の経験から伝えてくれる勝屋氏。後半は、奥様の祐子氏も加わり、受講生と対話の時間です。進学や仕事、人生についてなど自分が引っかかっていることを率直にぶつける受講生。そんな受講生たちの心を解きほぐすように2人が応えてくれ、胸が熱くなる時間をみんなで共有することができました。

 

<宇出津散策>

ワークショップの後は、会場として使用した「NOTO CROSS PORT」のある宇出津の町を能登町定住促進協議会移住コーディネーター・森氏と一緒に散策。能登町の暮らしが感じられる空き家の見学や明治時代から地域の営みと暮らしを支える「野鍛治」の文化を受け継ぐ「ふくべ鍛治」、第7講座の講師でもある能登町出身のデザイナー辻野実氏が手がける「DOYA COFFEE」を巡りました。途中、能登町出身の受講生が町のことを教えてくれたりしながら、自由に宇出津の町を感じます。

 

<イカの駅つくモール>

フィールドワーク最後のスポットは、話題の巨大イカモニュメント「イカキング」がいるイカの駅つくモールへ。ここではランチをしたり、能登町ならではのお土産を見たりし、買い物を楽しみました。移動手段の関係上、ここでお別れする受講生もいたので、全員で最後の集合写真。思い思いにイカキングに乗ったり横になったりしながら、みんなのエネルギーが溢れるとてもいい写真が撮れました。

 

<振り返り>

2日間のフィールドワークもいよいよチェックアウトの時間です。のと海洋ふれあいセンターに移動し、一人ずつ思いを言葉にしてもらいます。「仲間に出会えてよかった」「能登町が大好きになった」など、フィールドワークが終わってしまうのが名残惜しいほど。中には言葉を詰まらせながら一生懸命話してくれる受講生もいて、本当に心が動かされる熱い2日間となりました。

7月に始まった講座ももう折り返し地点です。

受講生たちは、ここで得たことをヒントに、最終発表に向けてやりたいことを具体化していきます。ここからどんなチャレンジが生まれるのか、今からとても楽しみでなりません。

この2日間で得た胸のトキメキや感動を忘れず、11月までみんなで一緒に駆け抜けましょう!

最後に、フィールドワークに関わってくださった皆さま、大人数での訪問に快く対応してくださり、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

 

11月6日の最終発表では、リアル会場とオンラインにて実施する予定です。

今回お世話になった皆さまをはじめ、多くの方に受講生の発表を聞いていただけたらと思います。最終発表には、受講生の表情もきっと変わっていることでしょう。

 

今後のアカデミーからの案内を楽しみに待っていてください!

※新型コロナウイルス感染防止対策として、参加者全員が抗原検査にて陰性を確認し実施しております。

※ワーク中はマスク着用し、写真撮影時のみマスクを外しております。